

許慈恵、張建、石津みなと 訳
中国の農村から都市部へ出稼ぎに来た農民工の子どもたち、農民工子女は、自らの身分をどのように受容し行動しているのか。本書は、現地調査・インタビューなど実証研究を通し彼らの身分受容と行動を丹念に考察する。2億人を超す流動人口問題を考える一冊。
上海外国語大学教授 毛文偉 訳
京都外国語大学教授 戴智軻 訳
中国の改革開放三十周年を記念する叢書の一冊として出版された原著は、中国社会学研究の拠点として位置付けられる上海大学社会学部の高名な教授陣が総力を結集し、半年以上の時間をかけて完成した力作である。
パリからボルドー、プロバンス、ブルゴーニュ、ジュラなど諸地方の「ブドウ畑のツーリズム」を見て回った旅の回想記。そこではブドウ・ワイン産業が、観光大国フランスの観光案内所組織と、地域の人々の思い、創意工夫によるしっかりとした支えが感じとれた。
加藤重広・佐藤知己編著
情報学、言語研究の専門家11人が「情報」をキーワードとしてそれぞれの分野の成果を持ち寄った論文集。文字処理、文体研究、語用論、文献学、文法論、研究史などテーマは多岐にわたる。扱われている言語も韓国語、アイヌ語、フランス語のほか、極めてバラエティに富む。
臼井雅美
アメリカ教育を受けた二世が英語で創作を始め短編・長編小説として出版した作品から、三世によりアジア系文学の確立に寄与した作品に至るまで、アジア系移民の生活や価値観、家族・ジェンダー問題などの葛藤等をポストコロニアル視点で論じた論文集
臼井雅美
一世が各地で句会を開き日本語で創作した俳句や短歌から、二世から三世によって戦後の混乱期からアジア系運動の推進の中で創作され発表された作品を中心に、プランテーションでの移民生活、強制収容所体験と補償問題などをポストコロニアル視点で論じた論文集
臼井雅美
アメラジアン作家、ハワイ先住民族のパシフィック・アメリカ人作家、中国系やハワイのポルトガル系作家による作品を中心に、特に三世から後の若い世代が描いた異文化分断と共生、パシフィック圏における歴史と文化変容などをポストコロニアル視点で論じた論文集
西原康行
本著は、スポーツ経営学を学ぶ人が、講義を聴きながら構造を空欄に記述することで、理解が深められるワークブックとしての形式も兼ねている。小・中・高等学校の教員、スポーツクラブのマネジャーやコーチ、スタッフとして現場での実践を行なっていく際に役立つ一冊。
原田隆典
(株) IABC 地震・津波研究室取締役室長
本橋英樹
本書は弾性波動をより深く理解し、数値計算法と弾性波動理論を使って、設計用入力地震動や地盤探査、地盤と基礎の動的相互作用、構造物や材料の非破壊検査等に応用し、新しい技術開発をしたいと願う読者用に数式や応用例等を詳細に解説。
20世紀を代表する作家ヴァージニア・ウルフが、第一次世界大戦から第二次世界大戦開始に至るまでの時代をどのように生きたのかを作品を通じてひも解く。20世紀初頭の社会と人々の葛藤を描いたウルフの作品を、フェミニズム理論とポスト・コロニアル理論に基づき分析
西村康一
最適な意思決定を行なう目的で用いられる数学的モデル化手法を扱う分野では、多様な数理計画モデルが展開されてきている。線形計画モデルの入門的紹介と共に、基本的な非線形数理計画モデルとしてポートフォリオ選択2次計画モデルの紹介を試みている。
渡辺直樹
乳ガンで切除された乳腺を再建するために、主治医や病院が変わったりしながら、2度3度と手術を受けなければならない患者はまれではない。もし、ガン治療を担当する外科主治医がそのまま主体となって乳ガンの手術と同時に、1回で再建を行うことができたなら・・・
矢治夕起 中村輝美
「子ども学研究」を振り返ると共に、小学校1・2年生の「生活科」と幼小連携を視野に入れた「環境」の新しい知見・実践などにふれながら、乳幼児からの子どもの発達や遊び・学びについて考える。具体的な事例を紹介し、調べたり研究したりする課題も取り上げている。
初版から6年半、子どもが使う新しいアプリケーションが普及し、スマホ使用の低年齢化が進むなど、社会全体が、子どもに対する情報環境の良否を議論することなく、情報化の波にのまれてしまっているかのようである。改訂版は、これらに関する新しい記述を加えた。
村上哲朗
京都聖母女学院短期大学教授
山里哲史
「保育内容・健康」を保育の現場において具体的な活動として施すための実践教本としてまとめられた。「生活リズムの乱れ」「食育の重要性」「運動不足に対する指導」に対して視点を当てて、実践課題の取り組みに利用できるように構成されている。
聖学院大学
非常勤講師中村輝美
本書は、保育内容「環境」のテキストとして構成・記述したものである。子どもにとって身近な環境である身の周りの物や人・自然・社会などの環境を構成する観点から分類し、それぞれのテーマとして掲げ、具体例や新しい情報も取り入れている。
関口博子
近代スイス・ドイツの音楽基礎教育と民衆の歌唱活動について広い視野から構造的にとらえたものである。第1部で近代萌芽期の18世紀後半における民衆の歌唱活動と音楽教育、第2部で近代成立期である19世紀前期〜中期にかけてのペスタロッチ主義による・・・
鄭 方婷
2015年12月、「パリ協定」が誕生した。この歴史的な合意が達成された背景には、米中という二つの主要大国が果たした「決定的役割」があった。交渉現場等における政策決定者へのインタビュー等を通じて、パリ協定の背景を徹底検証した成果が凝縮されている。
テレングト・アイトル
本書は、海の文学の発端やきっかけとなる作品がどのように詩的狂気の想像力と絡み合いながら表象されてきたかを明らかにしようとしたもので、それらがどのように西洋から東洋へ伝播し、受容され、また変容してきたかを考察する。
『事件学』は[概要―核心―考証] を通して加害者/被害者になってしまう危険の認知と回避を考察する。学問に於いても積極的に未来の危険に備える方向性が求められる。『事件学』は12の犯罪事例の反省・研究を通して多角的な思考・行動の訓練をする場を提供。
田村順一 監修
教育情報テキスト研究チーム 著
今後教師はICT活用のスキルと情報活用を教える知識技能は必須である。しかし現職教員向けのテキストはあっても、教員をめざす学生が授業で学べるテキストは皆無である。本書は、学生向けの教育情報リテラシー育成のためのテキストブックである。
宮崎正浩
企業がバリューチェーンにおける社会や環境への影響に配慮し、持続可能な発展に貢献することが期待されている。本書では、世界的なアパレル、食品、製薬、小売企業を対象に、ESGへの取り組みが企業価値にどのような影響を与えるかを明らかにしたものである。