古ザクセン語入門 改訂第二版

古ザクセン語入門

改訂第二版

著|フェルディナント ホルトハウゼン
訳|平林幹郎
定価2,420円(2,200円+税)
在庫:なし
仕様:A5判並製
ページ数:434
ISBN:978-4-434-26311-8
発行日:2019/08/01
summary
   

1921年ハイデルベルグ大学出版局から発行された、F.ホルトハウゼン著『古ザクセン語入門 改訂第二版』の翻訳本。ザクセン人(サクソン人)の言語全てに丁寧な日本語訳を付す。3~10世紀、北ドイツで話されていた古ザクセン語は古英語の起源であり、日本国内で英語の起源についての文献がほぼ無いなか、英語発達史研究者にとっては非常に貴重な内容となっている。元大東文化大学教授である平林幹郎氏による8年の歳月をかけた翻訳本。

contents
  • はじめに
序 論
第1章 参考文献目録(§1−5)
第2章 古ザクセン語の位置と区分(6-11)
第3章 古ザクセン語の文献(12−31)
第4章 文  字(32−37)
第一部 音韻論
第5章 古ザクセン語の発音(38−74)
第6章 古ザクセン語における西ゲルマン語の母音の成長(75−153)
第7章 アプラウト(母音交替)(154−162)
第8章 子 音(162a−254)
第9章 古ザクセン語子音組織における原始ゲルマン語 音韻法則の痕跡(255−257)
第二部 形態論
  • 第1節: 語形変化
第10章 全般 名詞の変化: 一般論(258−325a)
第11章 代名詞(326−348)
第12章 形容詞の変化: 一般論(349−352)
第13章 数 詞(379−391)
  • 第2節: 動詞の変化
第14章 形態全般について、およびその形態の意味(392−479)
第三部 統語論
第15章 語の結合(480−522)
第16章 複合文(523−546)
第四部 古ザクセン語名文選
古ザクセン語名文選
  • 注 釈
  • 語彙注解と索引
  • 訳者あとがきと解説
introduction
フェルディナント・ホルトハウゼン(Ferdinand Holthausen)

ドイツ生まれの英語学者、北欧語学者。1860年9月9日ノルドライン-ウェストファーレン州ゾースト(Soest)生まれ、1956年Wiesbadenで死亡。ハイデルベルク大学で1885年大学教授資格取得。1888年ゲッチンゲン大学教授、1891年ギーセン大学教授、ゲーテブルク大学古ゲルマン語教授。1900~1925キール大学正教授、1927~1935フランクフルト大学客員教授。F. ホルトハウゼンの死亡記事は英語研究誌English Studies (オランダ、アムステルダム発行)にあり、1924年の第6号の編集者はE. Kruisinga, R. W. Zandvoortで、日本人学者にも懐かしい。古アイスランド語入門(1889)、ゴート語語源辞典(1934)、古フリジア語辞典(1985)、ベオウルフ(解説書)(1905)などその他多数の著作がある。

平林幹郎(ひらばやし みきお)

元大東文化大学英語学科教授。法政大学大学院英文学専攻博士課程単位取得満期退学。2005年度北ドイツキール大学低地ドイツ語学科長期海外研究員。

【主な著書】

※発行時の奥付より
binding
英語の起源と古低地ドイツ語

英語の起源と古低地ドイツ語

  • 著|平林幹郎