テクノロジーベンチャー経営大全 アイデアから企業の成功へ

テクノロジーベンチャー経営大全

アイデアから企業の成功へ

著|Thomas H. Byers, Richard C. Dorf, Andrew J. Nelson
訳|北岡和義、野地澄晴、田中雅範
定価4,400円(4,000円+税)
在庫:あり
仕様:B5判並製
ページ数:552
ISBN:978-4-434-31851-1
発行日:2023/04/01
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summary
   

この30年間、凋落した日本を救出できるのは、イノベーションを推進できる「テクノロジーベンチャー」の出現である。しかし、ベンチャーを起業し、成功する経験をしている日本人はほとんどいないため、成功事例や失敗事例の多くが共有されていない。スタートアップ企業を数多く生み出したスタンフォード大学で使用されている起業の教科書である本書は、シリコンバレーをはじめとした豊富な事例をもとに、世界を変革するベンチャーの起業から成功への道筋に沿って、実務レベルの多様かつ網羅的な内容と豊富な実例が満載されている、今日の日本に必要不可欠な「テクノロジーベンチャーの経営大全」である。世界各国360社の事例が示す、起業を成功に導く20章からなる。企業を考えている人、企業をしている人、企業を教える人達の必携の書。

contents
  • 日本語翻訳版のまえがき
  • 著者について
  • 前書き
  • 序論
第Ⅰ部 ベンチャー設立の「機会」と「戦略」
第1章 アントレプレナーシップの役割と可能性
  • 1.1 アントレプレナーシップとは
  • 1.2 経済、資本、企業
  • 1.3 創造的破壊
  • 1.4 イノベーションとテクノロジー
  • 1.5 テクノロジー起業家
  • 1.6 フェイスブック社にスポットライトを当てて
  • 1.7 まとめ
  • 1.8 演習
第2章 機会
  • 2.1 機会の種類
  • 2.2 市場との交流とデザイン思考
  • 2.3 イノベーションの種類とその創出の場
  • 2.4 トレンドと融合
  • 2.5 機会の評価
  • 2.6 エアビーアンドビー社にスポットライトを当てて
  • 2.7 まとめ
  • 2.8 演習
第3章 ビジョンとビジネスモデル
  • 3.1 ビジョン
  • 3.2 ミッション・ステートメント
  • 3.3 バリュー・プロポジション
  • 3.4 ビジネスモデル
  • 3.5 市場の変化に対するビジネスモデルのイノベーション
  • 3.6 スポティファイ社にスポットライトを当てて
  • 3.7 まとめ
  • 3.8 演習
第4章 競争戦略
  • 4.1 ベンチャーの戦略
  • 4.2 コア・コンピタンス
  • 4.3 企業にとっての業界と事業環境
  • 4.4 SWOT分析
  • 4.5 参入障壁
  • 4.6 持続的な競争優位性を実現するために
  • 4.7 提携
  • 4.8 戦術と市場のマッチング
  • 4.9 社会的な責任を有する企業
  • 4.10 ウーバー社にスポットライトを当てて
  • 4.11 まとめ
  • 4.12 演習
第5章 イノベーション戦略
  • 5.1 先駆者と追随者
  • 5.2 模倣
  • 5.3 テクノロジーとイノベーション戦略
  • 5.4 新技術の事業化
  • 5.5 アルファベット社にスポットライトを当てて
  • 5.6 まとめ
  • 5.7 演習
第Ⅱ部 ビジネスコンセプトの開発とベンチャー設立
第6章 ビジネスストーリーと計画
  • 6.1 新しいビジネスの創造
  • 6.2 ビジネスコンセプトの概要とストーリー
  • 6.3 事業計画書
  • 6.4 エレベーター・ピッチ
  • 6.5 注釈付き目次
  • 6.6 アマゾン社にスポットライトを当てて
  • 6.7 まとめ
  • 6.8  演習
第7章 リスクとリターン
  • 7.1 リスクと不確実性
  • 7.2 規模の経済性と範囲の経済性
  • 7.3 ネットワークの経済性と増収効果
  • 7.4 リスク対リターン
  • 7.5 リスク管理
  • 7.6 ドロップボックス社にスポットライトを当てて
  • 7.7 まとめ
  • 7.8 演習
第8章 創造性と製品開発
  • 8.1 創造性と発明
  • 8.2 プロダクトデザインと開発
  • 8.3 製品のプロトタイプ
  • 8.4 シナリオ
  • 8.5 テバ製薬にスポットライトを当てて
  • 8.6 まとめ
  • 8.7 演習
第9章 マーケティングと営業
  • 9.1 マーケティング
  • 9.2 マーケティング目標とターゲット顧客セグメント
  • 9.3 製品と提供価値の説明
  • 9.4 ブランド・エクイティ
  • 9.5 マーケティング・ミックス
  • 9.6 ソーシャルメディアとマーケティング分析
  • 9.7 カスタマー・リレーションシップ・マネジメント(CRM)
  • 9.8 技術とイノベーションの普及
  • 9.9 キャズムを越えて
  • 9.10 営業プロセスと体制
  • 9.11 スナップ社にスポットライトを当てて
  • 9.12 まとめ
  • 9.13 演習
第10章 ベンチャーの種類
  • 10.1 会社の法的形態
  • 10.2 独立系ベンチャーと社内ベンチャー
  • 10.3 非営利組織とソーシャル・ベンチャー
  • 10.4 新設の社内ベンチャー
  • 10.5 イノベーターのジレンマ
  • 10.6 企業内起業家へのインセンティブ
  • 10.7 社内ベンチャーの設立と運営
  • 10.8 オープンエジー社にスポットライトを当てて
  • 10.9 まとめ
  • 10.10 演習
第Ⅲ部 知的財産、組織、オペレーション
第11章 知的財産
  • 11.1 知的財産の保護
  • 11.2 企業秘密
  • 11.3 特許
  • 11.4 商標と会社名
  • 11.5 著作権
  • 11.6 ライセンシングと大学の技術移転
  • 11.7 アップル社にスポットライトを当てて
  • 11.8 まとめ
  • 11.9 演習
第12章 ベンチャーの組織
  • 12.1 チーム型組織
  • 12.2 組織設計
  • 12.3 リーダーシップ
  • 12.4 マネジメント
  • 12.5 人材の採用と定着
  • 12.6 組織文化と社会資本
  • 12.7 知的資本のマネジメント
  • 12.8 学習する組織
  • 12.9 インテュイット社にスポットライトを当てて
  • 12.10 まとめ
  • 12.11 演習
第13章 経営資源の獲得と組織化
  • 13.1 経営資源と能力の獲得
  • 13.2 影響力と説得力
  • 13.3 立地とクラスターの活力
  • 13.4 垂直統合とアウトソーシング
  • 13.5 イノベーションとバーチャル組織
  • 13.6 技術・知識の習得
  • 13.7 エヌビディア社にスポットライトを当てて
  • 13.8 まとめ
  • 13.9 演習
第14章 オペレーションのマネジメント
  • 14.1 バリューチェーン
  • 14.2 プロセスとオペレーションのマネジメント
  • 14.3 バリューウェブ
  • 14.4 デジタル技術とオペレーション
  • 14.5 戦略的コントロールとオペレーション
  • 14.6 サムスン社にスポットライトを当てて
  • 14.7 まとめ
  • 14.8 演習
第15章 買収とグローバル展開
  • 15.1 買収とシナジーの追求
  • 15.2 成長戦略としての企業買収
  • 15.3 グローバルビジネス
  • 15.4 アリババ社にスポットライトを当てて
  • 15.5 まとめ
  • 15.6 演習
第Ⅳ部  企業の資金調達とリーダーシップ
第16章 利益と回収
  • 16.1 売上モデル
  • 16.2 コストモデル
  • 16.3 利益モデル
  • 16.4 売上成長のマネジメント
  • 16.5 回収計画
  • 16.6 出口と失敗
  • 16.7 テンセント社にスポットライトを当てて
  • 16.8 まとめ
  • 16.9 演習
第17章 財務計画
  • 17.1 財務計画の策定
  • 17.2 売上予測
  • 17.3 コスト予測
  • 17.4 損益計算書
  • 17.5 キャッシュフロー計算書
  • 17.6 貸借対照表
  • 17.7 悲観的な成長率のケースの結果
  • 17.8 損益分岐点分析
  • 17.9 投資効率の指標
  • 17.10 ディープマインド社にスポットライトを当てて
  • 17.11 まとめ
  • 17.12 演習
第18章 資金調達
  • 18.1 新ベンチャーの資金調達
  • 18.2 リアルオプションとしてのベンチャー投資
  • 18.3 資本の財源とタイプ
  • 18.4 ブートストラップとクラウドファンディング
  • 18.5 負債による資金調達と助成金
  • 18.6 エンジェル
  • 18.7 ベンチャーキャピタル
  • 18.8 コーポレート・ベンチャーキャピタル
  • 18.9 バリュエーション(企業価値評価)
  • 18.10 新規株式公開
  • 18.11 テスラ社にスポットライトを当てて
  • 18.12 まとめ
  • 18.13 演習
第19章 プレゼンテーションと交渉
  • 19.1 プレゼンテーション
  • 19.2 事業計画とベンチャー企業の一体性
  • 19.3 交渉と関係性
  • 19.4 タームシート
  • 19.5 サークル社にスポットライトを当てて
  • 19.6 まとめ
  • 19.7 演習
第20章 ベンチャーを成功に導く
  • 20.1 事業計画の実行
  • 20.2 企業のステージ
  • 20.3 適応力の高い企業
  • 20.4 倫理
  • 20.5 ネットフリックス社にスポットライトを当てて
  • 20.6 まとめ
  • 20.7 演習
  • 引用文献
  • 用語集
  • テクノロジーベンチャーを成功させるための20の原則
  • あとがき
introduction
トーマス・H・バイヤーズ(Thomas H. Byers)

スタンフォード大学の経営科学・工学の教授であり、スタンフォード・テクノロジーベンチャーズ。プログラムの創設者。

リチャード・C・ドーフ(Richard C. Dorf)

カリフォルニア大学デービス校の電気・コンピュータ工学の名誉教授であり、経営学の教授でもある。米国工学教育協会(ASEE)への多大な貢献が認められ。米国電気電子工学協会(IEEE)のフェローでもある。

アンドリュー・J・ネルソン(Andrew J. Nelson)

オレゴン大学の経営学准教授であり、アントレプレナーシップ&イノベーション担当の副学長を務める。

北岡和義(きたおか かずよし)

徳島大学教養教育院准教授、産業院教育・経営支援部門長として徳島大学におけるイノベーション教育・アントレプレナーシップ教育の普及と発展に取り組むとともに、徳島大学発ベンチャーの設立支援および投資業務を行う株式会社産学連携キャピタルの取締役。

野地澄晴(のじ すみはれ)

徳島大学学長補佐として、大学発スタートアップの設立と経営を支援。元徳島大学長。著書に『最強の食材 コオロギフードが世界を救う』(小学館2021年)、『最先端コオロギ学』(広隆館2022年)などがある。

田中雅範(たなか まさのり)

株式会社地域経済活性化支援機構マネージング・ディレクター(地域活性化担当)として、VCI(ベンチャーキャピタル&インキュベーション)という共同経営型の大学ファンドを地方大学、地域金融機関などと共に組成・運営。株式会社産学連携キャピタル社長。株式会社高知産学連携キャピタル社長。

※発行時の奥付より
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