固体惑星物質進化

固体惑星物質進化

著|武田弘
定価5,762円(5,238円+税)
在庫:あり
仕様:A4判並製
ページ数:138
ISBN:978-4-86299-006-8
発行日:2009/02/15
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summary
   

1969年のアポロ月試料の回収、南極隕石の発見等に端を発し、我々の太陽系物質に関する知識は爆発的に増大してきた。本書は、隕石や月、火星の石などの豊富な画像とともに、その多様性を惑星の物質進化という見方で統一的に理解しようとするものである。始原的物質から始め、小惑星、月の原始地殻、火星や金星へと話を進めて行く。地球鉱物の多様性も述べて、地球環境の将来についても考えさせる。ダーウィンの進化論は生物に関するグローバルな情報の飛躍的増大に端を発した。惑星物質進化の考えは、全太陽系に関する物質分布に関するものに対応するだろう。

introduction
武田弘(たけだ ひろし)

東京大学・大学院理学系研究科・名誉教授。専攻は鉱物学、固体惑星物質科学、隕石学。東京大学大学院数物系研究科鉱物学専門課程博士課程修了、理学博士。1962年米国ジョンズホプキンス大学研究員として渡米、米国地質調査所客員研究員の後、帰国。1970年東京大学専任講師を経て、米国科学アカデミー・ナショナル・リサーチ・カウンシルの招聘で渡米、NASA有人宇宙飛行センターで主任研究員として研究生活ののち帰国。1974年東京大学助教授。1984年東京大学教授。1995年東京大学定年退官、東京大学名誉教授、現在に至る。1996年米航空宇宙局よりPublic Service Medal授賞、「鉱物学的化学的研究により惑星地殻の形成と進化に関する知見を広めた功績」。1997年カリフォルニア工科大学地質惑星科学部門ヴィジティングアソシエイツ。1999-2000年琉琉球大学理学部物質地球科学教授。2004-2006年千葉工業大学附属総合研究所教授。

※発行時の奥付より
grant

平成20年度日本学術振興会科学研究費補助金(研究成果公開促進費)学術図書(課題番号205189)を受けての刊行。

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