概要
summary
フランスを代表する政治哲学者 R. ポランの主著、「国家」(共和国)、ついに完訳される。ポランは、デモクラシーの諸原理、理論と実際、社会的なもの、最良者の原理を詳細に論じたのち、道徳および政治においては、その方法を自由の使用に適用しうる見積りの原理、不確実性に開かれた原理から引き出さなければならないとする。原書名「La République entre démocratie sociale et démocratie aristocratique」
目次
contents
序 論
- 何が問題か
- 哲学的探究
- シニスム的方法
第一部 デモクラシーの諸原理
第1章 共和国について
第2章 古代人と近代人におけるデモクラシーの教説
- 古代風の諸デモクラシー
- 近代的な現代諸デモクラシー
- 派生命題
第3章 デモクラシーの基本的諸価値
- 自由
- まず最初に自由の曖昧さ
- 平等
第4章 市民について
- 国民国家における市民
- 市民の役割、 道徳的意識、 および市民的不服従
- 市民の諸権利と諸義務について
第二部 現代デモクラシーの理論と実際
第1章 人民の主権
第2章 世 論
- デモクラシーと政治的なもの
- 世論
第3章 普通選挙
- 政党の役割
- イデオロギーの危険
第4章 代表資格の問題
第5章 多数決の規則
- 古代様式へ戻ること
- 多数決の古典的理論
- 多数決の今日的実践
- 選挙の手続
- レフェレンダムの使用
第三部 デモクラシーにおける社会的なもの
第1章 道徳的なものと政治的なものの間の社会的なもの
- 「社会的」という語の出現
- 社会的なものの現実についての理論
- 社会的なもの
- 圧力団体
- ストライキとデモ
第2章 社会的正義か社会的衡平か
- 社会的条件
- 社会的正義
- 社会的衡平
第四部 デモクラシーにおける最良者の原理
第1章 デモクラシーと諸徳
- 諸原理
- 諸適用
第2章 デモクラシーにおけるエリート
- 科学的エリート、 文化的エリート、 政治的エリート
- エリートの選抜
- 政治的エリートの選択
- 混合的体制―貴族制的デモクラシー
- 回顧的考察
- 訳者あとがき
著者・訳者紹介
introduction
装丁
binding